現役中高英語教諭向け、CELT-S中学・高校英語指導者用資格コースを受講された先生からの体験談です。
・オンラインモジュールの上手な進め方
・日々の業務とコース受講/ポートフォリオの両立
・一番印象的だったモジュール
・CELT-Sのトレーナー
・対面セミナーを受講して
・このコースを他の先生方に勧めることが出来ますか?
新しい指導スキルを学びたい方、自分の指導スキルを見直したい方、CELT-Sコースをご検討されていらっしゃる方は、ぜひご覧ください!
オンラインモジュールの上手な進め方
オンラインのモジュールを終えるのにかかった正確な覚えていませんが、7月末のオリエンテーションでTracyが、「モジュールは時間のあるときにしておくと後が楽」と言っていたので、そのアドバイスに従うことに。
8月に5日間休みをいただき、家にこもって1日1モジュールずつ片付けていきました。おかげさまで本格的に学校が始まった9月以降もモジュールに追われることなく、提出課題により多くの時間を割くことができたと思います。冬も同じ要領で、休みの間に集中して残りのモジュールを終わらせました。
日々の業務とコース受講/ポートフォリオの両立
勉強と仕事の両立はモジュールを事前に終えていたとしても、私が考えていた以上に大変でした。ですので、将来CELT-Sを受講しようと考えておられる皆様には、可能な限りモジュールを先取り学習しておくことをおすすめします。
また、モジュールごとに課される課題は、内容にもよりますが、提出までに多くの時間が必要となる場合があります。私はモジュールのパートを復習し、授業の計画を立て、実際に授業を行い、その授業を振り返るという一連の作業を1週間前から始めていましたが、それでも睡眠時間はかなり削られました。
最後の方は通常の課題に加えて模擬授業も準備しなければならないという非常に忙しい状況になるため、これらを普段の授業と平行して行うのは時間的にも体力的にも厳しかったです。皆様が私と同じ失敗を繰り返さないためには、計画的という言葉がキーワードになろうかと思います。
一番印象的だったモジュール
どのモジュールが、と言われると難しいです。すべてのモジュールで学んだことが私の授業作りに役に立っています。
例えば、私は前年度高1のコミ英(リーディング)と高2の英表(グラマー)を担当していましたが、前者の指導では必ずpre-activityとして、本文に関連したトピックで生徒に話し合わせたり、タイトルから本文がどんな内容か推測させたりすることで、以前よりもスムーズに本文へと移行できるようになりました。
また、本文を扱う段階ではgist reading(全体像をつかむ)活動とdetailed reading(細かい情報をとらえる)活動を常に念頭に置いていました。さらに、CELT-Sを受講してからはpost-activityとしてリテリングをはじめ、簡単なライティングやプレゼンテーション、グループワークなども積極的に取り入れるようにしました。
生徒たちの表情は生き生きしておりとても楽しそうで、やってよかったと思います。文法の指導では、ぼんやりとした理解を体系的な理論として学べたことは大きいです。私の場合、残念ながらそれらを実際の授業に応用することができずに終わってしまいましたが。
今後はMFP(意味・形・発音)という観点から文法の授業を見直し、リアルな言語使用の場を提供する必要があると考えています。
CELT-Sコースを受講して感じること
CELT-Sを受講し始めて、授業で行われる1つ1つの活動に対して自分自身に「何のために?」と問いかけることを義務化しています。
机をくっつけて満足するのはやめました。それで生徒たちがアクティブになるわけではないですから。
生徒たちの興味を引き読もうという意欲を高めるために、数分間ペアで意見交換をしたり、指名された生徒が自信を持って発表できるように、自分たちの答えを事前にペアで確認し合ったり、関係代名詞を使う練習をするのに、グループである人物についてのクイズを作ったりと、生徒たちは目的意識を持って活動に取り組むので、生徒たちは以前よりも積極的に授業に参加してくれているように感じます。
レーナーのサポートはいかがでしたか?
提出した課題にはいつも的確なフィードバックとあたたかい励ましの言葉を残してくださり、それは私の精神的な支えとなりました。
Facebookのライブセッションでは、私の質問に対してわざわざ新しいビデオを撮影していただき、大変参考になったのを覚えています。技術的なトラブルが発生したときも、メールで連絡したところ、早急に問題が解決するように取り計らってくださいました。
実際にトレーナーと会う機会は少ないですが、さまざまなツールでつながっているので安心です。
Face to Face(対面授業)の良かった点を教えてください。
対面授業の利点は何と言ってもTracyの授業テクニックを実際に体験できるという点です。
例えば、生徒に週末何をしたか英語で会話させたいとします。そのとき、ただ「ペアで週末何をしたか話し合って」と言うだけでは不十分で、教師がまずモデルになれと彼女は言っていました。
そうすることで、生徒たちは自分たちの会話にどんな情報(誰と、いつ、どんなふうになど)を含めばよいのか分かります。また、Tracyから受けた数々のアドバイスも貴重かと思います。
レッスンプランの作成に挑戦中、どんなCCQ(文法の概念理解をチェックする質問)がよいか私たちが悩んでいたときも、絶妙なタイミングで助け船を出してくれました。さらに、他の学校の先生も参加されていらっしゃいますで、お互いに授業の悩みを相談したり、教材を共有することも可能かと思います。
CELT-S コースは他の英語教員の方にお勧め出来ますか?
今まで慣れ親しんできたスタイルを変えるのはかなりの時間とエネルギーがかかりますが、やってみる価値はあると思います。私も何度も諦めかけましたが、弱気になる自分に前進する力を与えてくれたのは生徒たち、彼女たちの一生懸命な姿勢でした。生徒たちを大切に思う気持ちがあれば大丈夫です。