現役中高英語教諭向け、CELT−S(中学・高校英語指導者用資格コース)を受講された福田晴都さん(Mr Haruto Fukuda)。神奈川県の県立高校で勤務をされていらっしゃいます。
お仕事とコースの受講をどのように両立していたか?
コース内で特に勉強になったモジュールは?
CELT-Sコースを受講して、実際の指導面でどのような変化があったか?
コース受講中のトレーナーのサポートは?
新しい指導スキルを学びたい方、自分の指導スキルを見直したい方、CELT-Sコースをご検討されていらっしゃる方は、ぜひご覧ください!部活を持たれている先生も、コース受講が出来ております!
日々の業務とコース受講/ポートフォリオの両立について
当たり前ですが、このコースを受講することで日々やらなければならないタスクが増えます。毎日の授業準備や部活、グループ業務に加えて、各モジュールの授業を受け、ポートフォリオの課題をこなしていくことは予想以上にハードなものでした。
ただ、学校の行事や業務の忙しさによって、ある程度受講のペース配分は自分で決めることが可能なので、その点はとても助かりました。具体的には毎日+45分くらいのイメージでコース内モジュールを進めていくと余裕があるかなと思います。
私は部活指導が終わった後、近くのカフェや学校に残って授業を1つずつこなしていきました。私は、提出期限ぎりぎりになってしまうことが多かったので、なんとかやり切ったという感触です。
これから受講される先生方は、あまり授業や課題をためずに、日々の中にコースを落とし込んでいくことをお勧めします。イメージ的には、短距離走ではなく、マラソンのように長い期間を自分のペースでコントロールして進んでいく感じです。
一番印象的だったモジュールは?
私が一番強い印象を持っているモジュールは、モジュール7”Resources for Learning in the Secondary Classroom”です。
このモジュールは、どのような教材が自己のクラスで効果的であるかを考えるタスクがあります。ここのポートフォリオは教科書の内容を少し変えて、より生徒にとって効果的な教材にするというタスクでした。
教科書の題材を工夫したり、活動を考えていくことは当たり前のことのように思えるかと思いますが、ここで大切なことは、「どのように変えるか、何を目的に変えるか」ということでした。
ただ面白くしたり、難しくしたり、コミュニケーションを入れればいい訳ではなく、そのコース自体の目的は何か、なぜその活動をこのタイミングで入れるのかということを理解することが大切だと改めて気づかされました。今後は、この視点を常に持って授業を作っていきたいと思います。
CELT-Sコースを受講して
このコースを受講して大幅に変わったことは、自己のレッスンプランや実際の授業の内容を計画し、実施後に振り返るようになったことです。
授業内容や活動1つ1つを授業毎に計画、そして振り返ることは大切と認識しながらも、日々の業務や次の活動に集中していて、なかなか授業の計画、振り返りをすることが少なかったと思います。
しかし、各モジュールで授業のプラニングや振り返ることが習慣となり、それがより良い授業につながっていくという実感がありました。基本的な英語教授法の理論はもちろんですが、それを使いながら実際の授業を良くしていくことができたと思います。
CETL-Sのトレーナーについて
このコースには、DaveとTracyという二人のトレーナーがついてくれました。
ほとんどオンラインでこなしていくコースですが、各モジュールのポートフォリオの評価とフィードバックを毎回して頂く形でサポートしてくれました。どのようにポートフォリオを直したらいいかなど、毎回具体的なフィードバックがもらえました。
またこのコースには、3回の参加任意のface to face(対面)の授業がキャンパス(神戸元町)であります。私は神奈川県で働いているので、授業には直接参加することはできませんでしたが、オンラインライブ配信があったので、神奈川県にいてもその授業を見ることができました。各モジュールの内容をより詳しく、説明されるので、特に理解が浅い部分は勉強になりました。
最後の授業はTKT試験と同日にありましたが、新型コロナウイルスの影響で中止(オンライン配信に変更)となってしまったのが残念ではありますが、2人のトレーナーのサポートに感謝します。
このコースを他の先生方に勧めることが出来ますか?
答えはYesです。基礎的な英語教授法の理論を学べる点はもちろんのこと、やはり自己の授業をトレーナーに評価してもらえるという機会はとても大切なことだと思います。
Teaching Practiceでは、授業を録画し、それをトレーナーに送って評価してもらいます。どのようにしたらより良くなるかを自分の観点だけではなく、トレーナーに見てもらえるのでより客観的な意見がもらえます。
また、理論だけではなく、実際自分が持っているクラスのことを考えながらコースが進められていく点もよかったです。ケンブリッジ大学英語検定機構認定の資格であるので、それなりのボリュームはありますが、その分手厚いサポートが得られるので、本当に受講して良かったと思っています。