現役中高英語教諭向け、CELT-S中学・高校英語指導者用資格コースを受講された松崎賢士さん(Mr Kenji Matsuzaki)。大阪府の私立高校で勤務をされていらっしゃいます。
・お仕事とコースの受講をどのように両立していたか?今後受講される方向けへのアドバイス
・コース内で印象的だったモジュールは?
・CELT-Sコースを受講して、実際の指導面でどのような変化があったか?
・コース受講中のトレーナーのサポートは?
・CELT-Sコース受講開始後、指導方法の変化や生徒の授業参加度について変化はありましたか?
新しい指導スキルを学びたい方、自分の指導スキルを見直したい方、CELT-Sコースをご検討されていらっしゃる方は、ぜひご覧ください!
一つのモジュールを完了させるために掛かった時間はどのくらいですか?
だいたい 3週間くらい掛かりました。これは、ポートフォリオタスクを含めてです。
受講とお仕事の両立の対策は? アドバイスはありますか?
幸いにも、私の上司の方から勤務時間にも勉強をして良いという許可を頂いていましたので、スムーズにモジュールに取り組むことが出来たかなと思っています。ただ、何でも先送りにしてしまうような性格ですので、今日はこのレッスンだけ、今日はこのレッスンとこのレッスンだけという風に日々目標を決めて取り組みました。
今このコースを取ろうかなと悩んでいる方に対しては、まずは時間の使い方と何でもバランスを見て取り組むことは非常に大事ではないかなと考えていますし、 また、いざという時には他の先生にも助けてもらわないといけませんので、その方々への感謝の気持ちを忘れずにいるということも大事だと思いました。
どのモジュールが一番役に立ちましたか?
どのモジュールも大事かなと思うんですけども、一番印象に残っているのは、 モジュール5です。モジュール5では、M・F・P のプロシージャーを踏んで指導することが大事だということを教わりました。
文法の授業に至っては、まず「なに」 の部分から教師は入る人が多いかなと思うんですけど、例えば比較を扱うにしては、黒板に「●● is bigger than ▲▲」という風に書いて、この意味は、「●●と▲▲を比べた時に、●●の方が大きい」という意味を指すんですが、そういった手順を踏むと生徒の心には何も残らないということが、非常にショッキングでした。
代わりに、context、つまり背景にあるものを暗示して、どういったことを学習するのか生徒にイメージさせる、elicit させる、そういった方が効果的であるといったことがアイオープニングというような感じがしたかなと思います。
受講開始後、指導方法の変化や生徒の授業参加率について変化はありましたか?
日本の学校の教室というのは、軍隊そのもののようなイメージを持っていました。全てのことはスムーズにいかなければいけないですし、全ての物事は効果的に行わなければならない。そして、生徒たちは、発話することを求められずに、じっと黙ったままが美徳であると考えられていたと思います。
しかし、CELT-S コースというのは、100%この概念を覆しています。
Peer Checking(2 人での確認作業)であるとか、Concept check question(生徒が概念を理解しているかチェックする質問)などを含め、Interacting(他者と関わりながら)な行為を要所に散りばめることで、生徒たちの活気溢れる授業を構築することが可能になったと思っています。
私のクラスでは、4月当初最も静かなクラスと言われていたんですけれども、3月の授業が終わる頃には最もアクティブなクラスと言われるように変化していました。
トレーナーのサポートはいかがでしたか?
Dave先生もTracy先生も、非常に教員の養成に情熱を傾けていらっしゃる先生方です。いつも生徒たちの視点に立ってコメントを下さいます。
例えば、ポートフォリオのフィードバックのコメントに至っては、非常に温かく核心をついたコメントを下さいますし、次に何を直さないといけないのかというのが正確に分かるようなアドバイスをしてくださいます。
また、何か質問があって、質問を送ったところ、即座にその解答が返ってくるなどして、非常に助かりました。彼らのサポートなしでは、このコースを成し遂げることが出来なかったかなと思います。
Face to Face(対面授業)の良かった点を教えてください。
いつもモジュールに取り組むときは、1人でパソコンの画面とにらめっこしながらやっているために、ついつい自分の考えに凝り固まってしまうことが多くありました。ですが、このセミナーを通して色々な先生方とディスカッションをしたり、色々な教育の悩みを共有することで、新しい見方を得ることが出来たと思っています。
また、Tracy先生が用意してくれたアクティビティに参加をいたしまして、習ったことの復習をするだけではなくて、またコラボレーションがどういったものかというものも体感することが出来たかなと思っています。
最後に、このように学生に戻れたことで、生徒達がどのように感じているのかというのも分かったかなと思っています。
他の英語教員の方にお勧め出来ますか?
日本の英語教育も4技能が云々と言って、迷走していると思います。その中で、明らかに 4技能をバランスを良く伸ばす実践方法を学ぶだけでなく、⻄洋と日本のマインドセットの違いに開眼するような発見がたくさんあります。日本の英語教育の根幹を変えていく可能性があると感じております。これは、他の先生方にもお勧めです!